こんにちは。ブログ管理人のお茶会と申します。
あなたはUBCという大学をご存知でしょうか?UBCとはカナダのバンクーバーにあるブリティッシュコロンビア大学の通称で、世界大学ランキングでは40位。39位の東京大学ほぼ同格と言えます。(世界大学ランキング2023)
私は、UBC理工学部(Bachelor of Science)の卒業生でコンピューターサイエンスを専攻していました(平たくいうとプログラミングやパソコンの仕組みの勉強)。
一見難しそうに思えるかもしれませんが、私は「誰でも」この大学に入ることができると考えます。
本記事では、私が4年制大学留学に至ったざっくりした流れを説明します。
カレッジで1年下積みし、4年生大学へ編入する

ズバリ結論からいうと、カレッジ(2年制大学)で1年間一定以上の成績(70%〜)を保ち、4年制大学へ2年生として編入することです。
カナダのブリティッシュコロンビア州は編入の制度が整っていて、州内のカレッジでとった大学レベルの単位は4年制大学に簡単に移行することができます。
編入制度について詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
4大編入というと、最低2年間はカレッジで学ばないといけないというのが通説ですが、ブリティッシュコロンビア州の大学は基本的にカレッジで24単位取れた時点で編入可能です。1授業約3単位なので24単位とは8授業分です。そして、1学期4〜5授業取るのが普通なので1年後には編入ができます。
カレッジ(2年制大学)の入学方法
では第一にどのようにカレッジに入学するのかを説明していきます。
必要なもの
- 高校の通知表(High School Transcript)
- TOEFLiBT 80以上 (それ以下で入学した場合、別途英語の補修を受けさせられる可能性があります)
そして、行きたいカレッジのWebsiteから申込書(Application Form)をダウンロードし、それを記入して以上の二点とともにカレッジにメールするだけです(Websiteを探せばApplication用のメールアドレスがあるはずです)。補足ですが、高校の成績はオールC以上という規定があります。
カレッジ選びはこの記事を参考にするといいと思います。
TOEFL iBTで80点を取れなくてもご安心を。最初の半年や一年ほどカレッジの英語学習コースに通えば次の学期から大学レベルのコースを受けることができます(一応テストをパスしなきゃいけないみたいde、全く英語話せない中国人の留学生がパスしてたので相当簡単なものだと思います)。
具体例:私が歩んだ 5 STEPS

STEP1:TOEFLを勉強
私が留学を考え出したのは高校2年の2月でした。そこからTOEFLの勉強をはじめ、高3の10月頃にTOEFL iBTで95点、高3の3月の終わりに103点を獲得できました。詳しい学習方法はいつか記事にしたいと思います。
また、この時期に大学に必要な単位なども調べておくとカレッジを選びやすいです。
STEP2:カレッジへのアプライ
上の記事で解説されている方法でカレッジを選びました。
私がその中からSelkirk Collegeを選んだ基準、理由は主に3つあります。
- 夏学期で高校の理系単位が取れた
- UBC編入に必要な単位が全て取れた
- 安い
- バンクーバーではない
STEP3:夏学期で高校の理系単位取得
日本の高校は3月に卒業式があり、カナダの大学は9月入学なので夏休みに必要であった理系の単位を取得しました。私は高校で文系だったため、大学レベルの授業を受けるために必要な単位(Prerequisites)がない状況でした。
カナダのカレッジではUpgradingという高校の単位を取れるコースがあるので、それを夏休みの間にやることで、9月からの授業に参加することができました。
このPrerequisitesがない状況で9月からカレッジに入学してしまうと、9月からUpgradingをやらされ、大学の授業を受けられず最悪次の9月まだ待つことになり、編入が一年遅れるので気をつけてください。
追記2023/06/04: 日本の高校の授業はカナダの高校よりかなり発展しています。なので、日本の高2までの必修理系科目だけでも、カナダの12年制(Grade12)レベルの単位に変換が可能な場合があります(UBCでは変換可能でした)。なので、日本で文系の方でもカナダの大学レベルの理系を問題なく受けることができると今は考えています。しかし、田舎のカレッジなど、日本人の前例がないような場所ではこのような措置が受けられない可能性があります(実際に自分のカレッジでは日本の高2の単位はGrade12として認められませんでした)。ただ、日本の授業内容の説明などができれば認められる可能性もあるので、通うカレッジ次第です。意外と柔軟に対応してくれると思うのでぜひ大学のアドバイザーに相談してみてください。
STEP4:カレッジの大学レベルのコースでいい成績をとる
いよいよ9月から大学レベルの授業が始まります。ここで一定成績を取れれば編入可能となります。
カナダの大学の成績はGPAという最大4.33ポイントの評定システムを使っています。編入するのに必要とされるGPAは諸説ありますがUBCでしたら最低3.5くらいだと思います。宿題など提出してテストで平均点取れれば十分達成できると思います。私は高校が付属校で受験勉強すらしていないのですが、授業は日本人の私からしたら超簡単に感じました。
詳しい授業内容や難易度などはこちらの記事にまとめてあります。
STEP5:4年制大学へのアプライ
4年制大学へのアプライは9月から可能です。ですので、カレッジの授業が始まると途端にアプライできます(笑)。私は10月くらいにアプライしました。
必要なもの
- 高校の英語訳通知表
- TOEFL iBT 90以上 (*免除あり)
- カレッジの通知表(1学期目+2学期目のInterim)
ここで疑問なのが、カレッジに入った直後の10月に4大にアプライするなら、カレッジの通知表などまだ用意できないのではないか?ということです。
アプライの流れとしては
- 大学のアプリケーションWebサイトから必要事項を入力し、アプリケーションフィー(約$50)を払う。
- 大学からメールが来て、必要な書類を提示される。
- 成績などが出次第、随時大学に郵便で書類を送る。
という感じで一発で終わらず、あとから必要な書類を随時追加していく方式ですので、アプリケーションをする時点では成績など出ていなくても構いません。
2学期目のInterim Transcriptというのは、履修科目だけが表記され、成績がまだ記入されていない通知表のことです。どこのカレッジでもそれを発行してくれますので、1学期目の成績込みのと2学期目のInterimを送ります。ちなみに私の場合、1学期の成績が12月の半ばに出てその後、2学期目の履修を決めてすぐ郵送しました。
詳しいアプライの流れ、必要になった書類などについては後日記事を書こうと思います→
TOEFLの免除ありというのは、TOEFLを取らなくてもカレッジで英語のクラスを2つ取ればUBCの英語の基準をパスできるということです。また、UBCの理系に編入したい場合、英語を2クラス取ることをとてもおすすめします。なぜなら、UBCの卒業の必須事項の中に英語単位2クラス分があり、UBCで英語の単位を取るのはカレッジよりも難易度が高いからです。
また、海外の大学といば出願時にエッセイを書かなければいけないというイメージがあるかもしれませんが、編入の場合は書きませんのでご安心ください。
まとめ:カナダトップ大学は誰でも留学可能

一見、帰国子女ではない純ジャパに学部留学は難しいように思えますが、本記事のステップを踏めば誰でも海外トップ大学へ留学が可能だと私は断言します。というほど、日本の受験戦争を経験している人ならカレッジの1年目はへっちゃらだと思います。日本の教育は世界基準で見ても非常に優れていると思うので自信を持った方がいいです!
最後にイチロー選手の名言を引用して終わります。
成功すると思うからやる、できないと思うから行かないという判断基準では、後悔を生むだろうなと思う。やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようと、後悔はないと思うんですよ。
引退会見より
留学するか迷ったら飛び込んでみるといいですよ。
わからない部分はお気軽にお問い合わせください。
コメント