カナダのカレッジの授業が日本人からしたら楽勝という件について。
こちらの記事で、コミカレから編入というルートを使えば誰でもUBCに留学できると紹介しました。
今回は、実際どのくらいの難易度なのか気になる方もいると思うので、私が受けた授業内容、実際の成績なども公開します。
私のコミカレ時代の成績
とった科目は、
- 数学
- 化学
- 物理
- コンピューターサイエンス
- 英語
こちらが私がとれた成績です↓
前期GPA4.33
後期GPA4.14
通算GPA4.23/4.33
なかなかいい成績が取れました。後期の英語でB+をとった以外、全部A+を取れました。
しかし、決して毎日3、4時間も勉強したわけではありません。普通に宿題やって、定期テスト二日前くらいから勉強しました。
それくらい簡単だったのですが、それもそのはず。日本の高校の理系科目はとてもとても進んでいます。世界的に見たら日本人は天才集団です(大学入学時点では)。
授業内容は続きを↓
各授業内容と難易度
数学
一番簡単でした。
前期97%、後期99%の成績です。正直日本の数3かじった程度の脳みその私でこれなので、TOEFL最低でも80点取れるレベルの人なら誰でもできると断言します。
前期
- 極限
- 微分
- 微分応用
- 積分(回転体体積の計算、部分積分、置換積分を除く)
後期
- 積分応用(回転体、部分積分など)
- 二次導関数
- 媒介変数
- 線形1次微分方程式
- 極座標
- 楕円・双曲線・放物線
- 数列
試験に出る内容はどれも宿題でやったやつの類題という感じで、難問はありませんでした。
また、教授はSFUのMaster’s Degree ホルダーの方でした。
ちなみに、期末のみチートシート持ち込み可でした。
化学

化学はちょっと難しかったです。というのも、自分は高校文系で高3化学とってなかったからで、理系の方はイージーだと思います。
トピックとしては、(日本語約違ったらごめんなさい)
前期
- 化学量論 Stoichiometry
- 酸化還元反応 Redox reaction
- イオン式・分子式など
- 水溶液
- 原子素性(SPDF軌道とか)
後期
- 熱量
- 反応率 Rate of reaction
- 酸とアルカリ
- 溶解率 Solubility
- 化学平衡 Equilibrium
- 自然発生 Spontaneity
- 有機化学 Organic chemistry
有機化学の中にも色々トピックあるのですが、大雑把にこんな感じでした。
ちなみに、教授は有機化学でPhDを持っている人で、素晴らしい先生でした。
Selkirk Collegeではこの先生が目玉みたいな感じで、この先生が教えらるBiochemistryとかは人気プログラムらしいです。
私がSelkirk Collegeにした理由や、カレッジの選び方についてはこちらの記事を参考にすると良いと思います。
物理
物理は特殊でした。というのは、テストはやや難しかったです。というのも、先生が理論的な問題(Conceptual Problem)が大好きな人で、数式を導けだのどうたらいう問題が結構ありました。
しかし、「最終成績の35%くらいが宿題」という謎の振り分けのおかげでAプラスは余裕で取れました。
さらに裏技なのですが、Sladerという神アプリを使えば全ての宿題の答えがわかるというガバガバクラスだったので、みんなAをとっていました(笑)
トピックは詳しくは覚えてないのですが、前期は力学、後期は電気・磁石系(オームの法則・電磁誘導)でした。
ちなみに全試験、公式をまとめた紙持ち込み可だったので数式導け系の問題もだれでも対策次第で誰でも解けてました。
先生はMaster of Physicsホルダーの人で、なかなか曲者でした。
コンピューターサイエンス

これは正直、「もともと少しプログラミングをかじっていたら余裕なクラス」という感じでした。
前期
前期はC、後期はPythonを使いました。正直いきなりCをやるのは初心者には悪手じゃろ・・・と思いますが、それがSelkirk Collegeです。
前期はSyntaxとか全部丁寧にやりました。主に簡単なProblem solvingという感じでした。Pointerまで一通りやって前期は終わりでした。
後期
後期はSytanxは最初の2授業くらいで終わりでした。後期はなかなか面白く、
- Data structure
- Object oriented programming
- Sorting Algorithm
- Testing / Debugging
- Database
そして後期は期末テストがなく、代わりにパーソナルプロジェクトを好きなものをなんでも作って、それを最後にプレゼンしろという内容でした。それが全体の20%とかでした。
私は、FlaskとMongoDBとBoostrap4で一応フルスタックのWorkout logを記録して成長をグラフにしてくれたりするウェブアプリを作りました。
英語

英語は正直、先生次第です。
前期
前期はCollege compositionというライティングのクラス。
前期は本当にラッキーでした。めっちゃ優しい先生で、留学生大好きみたいな人だったので、オフィスアワーや授業後に残っておしゃべりしてたら気に入られました。
その結果、エッセイはいつも満点をもらえて、まさかのAプラス頂けました。
学期末に論文があって、ちょっとめんどくさかったですが、学期全体で論文含めてエッセイ3本だけだったので本当に教授を神引きしたと思っています。
学期末に希望者限定で書いたエッセイをプレゼンするというのがあり、やりました。やった人は期末テストで5点おまけ(笑)というものでした。
後期
結論から言うと、最悪の先生を引きました(笑)
授業内容は、Introduction to Literatureでこれがまた大変でした。内容は、
- 授業内ショートストーリー
- 小説一本リーディング:フランケンシュタイン(授業外課題)→ 内容について授業内テスト
- 授業外課題で演劇の台本一本読んで、その内容を考察してエッセイを書く
というきついクラスでした。
特に、ショートストーリーは先生が音読し、生徒はそれを目を瞑って聞いてその後ディスカッションすると言うのがありました。
自分はディスカッションで黙りこみ、授業後に家でボイスメモを聞いてなんとかついて行ってました。
さらに超ハードマーカーの先生をとってしまい二重苦。UBCでMasterをとって現在PhDを取得中の先生で、ネイティブにでさえエッセイでAプラスをあげない先生でした。
期末試験は3時間以内に、2つのエッセイをかけと言うもの。
1つ目は、自分がクラスを通して何を学んだか。
2つ目は、具体的にクラスで学んだことを3つ紹介して、それがどのように作品で生かされているかと言うもの(わかりづらくてごめんなさいw)
あたりの先生をとった友達
ただ、このIntroduction to Literatureもまた先生によって全然違います。
友達にお世辞にも英語ができるとは言えない人がいましたが、その人は別の先生の英語のクラスでAマイナスを取れていました。その人の努力はもちろんあったと思いますが、全ての英語のクラスが難しいわけではないです。
まとめ:カレッジは恐れるに足りぬ

各試験時間は期末は3時間、中間は1時間半で、問題数少ないので時間に追われてできないとかはありませんでした。
理系の科目はどれもやれば普通にできるレベルなので、安心してください。
正直留学前の自分は、「カレッジでへましてUBCに編入できなかったらどうしよう」とか考えてましたが、終わってみれば余裕でした。なのでカレッジは恐れる必要なしです。
また、UBCの試験と比べたらめちゃイージーです。友達に聞いたら、UBCの微積の平均点は40点台とかあったらしいので・・・(正直ピュアサイエンスを専攻したい人はカレッジから編入はよくないかもしれません。)ただ、自分はCS専攻ですのでそこは関係ないです。
また、英語は本当に不安だったらカレッジで取らない手もあります。
ただ、英語はUBCの4年生に上がるまで取るようUBCが規定しているので、どのみち編入先で取らないといけません。
それなら、最終の卒業GPAに関係ないコミカレでとってしまうのもいいと思います!
追記2023-06-04: 英語はカレッジでは選択肢が少ないですが、UBC編入後には「理系のための論文の書き方」など理系留学生にも易しいコースもありました。今考えたら、無理してカレッジで英語取って編入の確率を下げるより、編入後に簡単な英語のクラスを選んでとるのが吉です。
でも英語の単位取らないと編入できないんじゃ・・・?と思った方
具体的なUBC編入の必要単位などはこちらの記事にまとめてあります。
以上になります。
質問などはお問い合わせページ、またはツイッターのリプでお気軽に。
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